消火器の使い方
【3つの動作は次のとおりです】
1.安全ピンに指をかけ上に引き抜く
2.ホースをはずして火元に向ける
3.レバーを強く握って噴射する
ポイント
- 消火器を火災の起きている消火に安全な場所まで運びます。
※あまり離れすぎていると、火元へ消火する前に薬剤が尽きてしまいます。概ね7~8m手前を目安とします。 - レバーが固くて握れない場合は、消火器を置いたままレバーの上から体重をかけて握る方法もあります。
- 炎や煙に惑わされず火元をねらい、手前からほうきで掃くように薬剤を放射し徐々に近づきます。
- 自分の身を守り、風上から放射します。室内で放射する場合は、出入り口を背にして逃げ道を確保します。
- 放射時間は、消火器の種類や薬剤の量により異なりますが、粉末消火器で15秒程度、強化液消火器で30~70秒程度です。
- 天井に火が燃え移った場合には、消火はあきらめ素早く避難して下さい。
消火器の種類
消火器は薬剤の種類によって、粉末消火器、強化液消火器、泡消火器があり、火災の種類に適した消火器を選ぶ必要があります。消火器に貼ってあるラベルが適応する火災の種類を示しています。
A普通火災 | 木材、紙、布などが燃える火災用 |
B油火災 | 灯油、ガソリンなどが燃える火災用 |
C電気火災 | 電気設備などが燃える火災用 |
天ぷら油火災の消火のポイント
- 火器による天ぷら油火災の消火の場合、あまり近づきすぎると放射薬剤の勢いで油が飛び散ることもあり、火傷などの危険があります。4~5メートル程度離れたところから放射し、徐々に近づくようにします。
<注意!!>ハロンのエアゾール式簡易消火具については、天ぷら油火災には有効ではないとされています。 - 強化液消火器は、天ぷら油火災には特に効果があり、再燃の防止にもなります。
- 粉末消火器は冷却効果が少ないため再燃する恐れがあります。薬剤をすべて放射しコンロを消した後、蓋などをして空気の遮断を続けます。